また、実用性も高い。後席も2名の大人が快適に座れるほど広く、トランクもスーツケースひとつと、いくつかのショッピング・バッグを飲みこむこともできる。5ドアのほうが、長く使う場合、ありがたいだろう。

■「買い」か?

買い。やはりフレキシブルになったエンジンの存在は大きい。市街地のみで使うならば75psのエンジンでも十分だが、郊外やモーターウェイで使う場合は、テスト車のように90psのほうが便利なはずだ。

価格もさほど高くならないうえ、90psでも維持費は安く済む。だとすれば、逆にわざわざ75psのエンジンを搭載するモデルを買う必要はないくらいだ。

■日本版編集部の見立て

90psの1.0ℓ3気筒、出来は良いようだ。パワーアップはもちろん、ドライバビリティの向上も図られている。AUTOCAR英国の意見を信じるのなら、この90ps仕様一択のようだ。日本仕様は75psのみだが、日本にもこの90ps仕様が早く追加されることを望みたい。

フォルクスワーゲンUp! 1.0 TSI ハイUp!

価格	£12,445(159万円)
全長×全幅×全高	3600×1645×1504mm
最高速度	183km/h
0-100km/h加速	9.9秒
燃費	22.7km/ℓ
CO2排出量	108g/km
乾燥重量	1002kg
エンジン	直列3気筒999ccターボ
最高出力	90ps/5000rpm
最大トルク	16.3kg-m/1500-3500rpm
ギアボックス	5速マニュアル