text & photo:Hidenori Takakuwa (高桑秀典)
チンクエチェント・ユーザーによる、チンクエチェント・ユーザーのための非営利イベントとして知られる「FIAT&ABARTH 500 全国ミーティング」が10月30日に開催された。会場となったのは、今回も浜名湖ガーデンパーク西側駐車場だ。
昨年は525台(デモカーを除いた純参加車)という過去最高のエントリー台数を記録したが、今年は原点に戻り規模の大きなオフ会として実施され、271台(見学者の愛機は含まず)が参加した。
全国各地に点在するFIAT 500オーナー/ABARTH 500オーナー同士をウェブ上だけでなくリアルな世界でつなげ、友情の輪を広げたい。そんな思いでスタートしたall japan FIAT&ABARTH 500 meetingは、2009年に浜名湖の渚園で実施された初の全国ミーティングがプレイベント的な役割を果たした。その後、2011年にラグーナ蒲郡にて第1回目を実施。この時は車外に出たくないほどの豪雨だったが、そんな悪天候にもかかわらず、178台以上もの新旧チンクエチェントが駆けつけた。
第2回目は今回と同じ会場である浜名湖ガーデンパークにて開催し、現行型フィアット500/アバルト500の販売登録累計が着実に伸びていたことが追い風となり、350台もの新旧チンクエチェントが集結した。第3回目も全国各地から駆けつけたFIAT 500/ABARTH 500が310台ほど集まり、全国ミーティングの定着ぶりを再認識することができた。
一昨年は約400台が集結したが、これは会場のキャパシティを考慮し、入場制限をして記録した参加台数だった。浜名湖ガーデンパーク側の理解を得られればFIAT 500/ABARTH 500を500台集める!という当初の目的をそう遠くない将来に達成できるだろうと思われていたが、販売登録累計が3万台を突破したこともあり、調整を進めて第5回目となった昨年に念願の参加台数500台を実現することができた。
この、all japan FIAT&ABARTH 500 meeting 2015にて目的を達成したこともあり、幹事団が初心に立ち戻ることを決断した今年は、東西南北のオーナーが集まれる機会に特化した内容となった。具体的に説明すると、集合写真こそ撮ったものの、出展者およびケータリングを招致せず、恒例となっていたビンゴ大会も行わなかったのだ。
そのため参加台数の上限も300台に設定したわけだが、既述したように限りなくそれに近い台数が参加し、あらためて当イベントの注目度の高さを窺い知ることができた。
のんびり楽しむことを基本理念としているall japan FIAT&ABARTH 500 meetingは、ファミリーやカップルはもちろん、ソロでも楽しめる点を特長としている。まだ来年の日程や内容は未定だが、おそらく、どんな形態になるにせよ開催されることになるだろう。新旧チンクエチェントを愛用している方は、幹事団から発せられるインフォメーションを見逃すことなく、気軽に参加してみてほしい。
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今年も、はまゆう大橋を通るルートで入場したエントラントが複数いた。
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はまゆう大橋は料金所の西側に休憩所があり、浜名湖を一望できる。
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浜名湖ガーデンパーク西側駐車場への入場開始時刻は午前9:00だった。
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カラー舗装部の手前で一旦停止し、駐車料金の500円を幹事団に託した。
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往年のチンクは展示場所が決められており、所定の位置まで徐行で移動。
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毎回キレイに整列させるべく、幹事団が一台一台の間隔を見ながら指示。
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所定の位置に駐車した参加者たちは、まずはトランクからイス等を搬出。
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仲間同士でまとまって入場することで同色のチンクを並べることができた。
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幹事団も愛車で参加。手前は2008年型1.4ラウンジをベースのカスタム。
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参加台数の上限を300台とした今年は271台のチンクエチェントが集結。
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旧車勢は会場の一角に集められた。気になる人が多く、終始賑わっていた。
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特製ステッカーが貼られた1.4POPベースのカスタムも幹事団の愛車。
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今年もミニカーなどの小物をダッシュ上に飾っているオーナーが多かった。
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バービー人形を乗せることができるアイテムはチンク好きの間でも大人気。
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所有歴が20年になるという橙色の500Fは、3年前に外装をリフレッシュ。
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500D(1964年型)もオーナーに聞いてみたところ所有歴が20年だった。
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精悍なフィアット・アバルト 750 デリバジオーネは1956年型。
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ちょうどハロウィンのタイミングだったので、ご覧のようなクルマも登場。
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フィアット 600 ムルティプラが姿をみせるのも当イベントならでは。
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アバルト 500 R3T用ライトのレプリカ品を装備した個体は迫力だ。
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新しい波として、斬新なカラーリングを纏ったクルマや痛車も参加した。
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クラシカルなデザインのDEANホイールはチンクにもベストマッチだ。
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アバルト695トリブート・フェラーリは定番カラーといえる赤が参加。
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白と黒があった500 by Gucciはグッチ創設90周年を記念した特別仕様車。
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特別限定車の500C by Dieselは内外装が凝ったディテールになっていた。
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船橋市非公認キャラとして人気の「ふなっしー」仕様がやってきた。
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各部がブラッシュアップされ、大人の雰囲気になった新型500も参加した。
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山内さん夫妻は本年2月に納車されたツインエアPOPでイベントを満喫。
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500、カブリオレ、アバルトに続く第4のチンクである500Lも姿をみせた。
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BセグのクロスオーバーSUV、フィアット 500XはASSOが持ち込んだ。
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フィアット 500XにはFF車だけでなく4WD車の9段A/Tも存在。
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1993年型チンクエチェント・トロフェオは若手育成用の入門マシンだった。
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1台のみの参加だったが、話題のアバルト 124 スパイダーも参加した。
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リアにホンダ製エンジンを積んだ旧チンクの快速仕様も浜名湖に集結。
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恒例行事となっている集合写真の撮影は、本部テントの近くにて行った。
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自由な発想で楽しめる点が新旧チンクの魅力だ。キャレロもよく似合う。
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ナンバープレートを自作してくるオーナーも多く、今年はルパンが参上。
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スペシャルショップの出展はなかったが、フリーマーケットは楽しめた。
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ミニカーの販売も行われ、数多くのチンク・オーナーが購入していった。
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フィアット用パーツの開発、販売を手がけているASSOはホイールを展示。
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TEZZO(現行チンク用パーツを開発、販売)はデモカーと部品を披露。
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14時40分に閉会式があり、15時に散会となった。来年も開催されるだろう。