ダッシュボード上のレイアウトも大幅に変わっている。いずれのスイッチもドライバー向きに切り替えられており、構成もシンプルになった。レヴ・カウンターとスピード・メーターはTFTスクリーン上に配置され、デジタルの温度計とフューエル・ゲージもスタイリッシュになった。

マテリアルの質感はいずれも高くなったが、アウディA3やフォルクスワーゲン・ゴルフのレベルには及んでいない。柔らかい素材が増えた点は認めるが、プラスティック・パーツの硬さをもう少し配慮する必要がある。

ただしスイッチの押し心地はソリッドで不安がない。それぞれの配置も、理にかなっている。細部のデザインにさらに力を入れると、アウディに引けをとらないレベルにはなるはずである。

後席スペースもまずまずで、レッグ・ルームとヘッド・ルームは背の高い大人にとっても、ゆとりがある。後席を立てた状態で475ℓの容量が確保されている荷室はクラスでトップ・レベルといえるところまできている。

ただし致命的な欠点がある。運転していてちっとも楽しくないのだ。