フォード・エッジ・ヴィニャーレ2.0TDCI
公開 : 2016.11.10 05:50 更新 : 2017.05.29 18:53
フォードに加わった大型プレミアムSUVは、メカニズムこそベース車と大差ないが、装備のグレードアップはエッジ全モデルへの注目を高めるだけの魅力を放つ。
■どんなクルマ?
欧州フォードは、1948年に設立し、73年にフォード傘下入りしたカロッツェリアの名を用いた高級志向のサブ・ブランド、‘フォード・ヴィニャーレ’ を展開している。
今回、試乗したエッジ・ヴィニャーレは、BMW X5と同程度のサイズを持つクロスオーバーのエッジをベースに、装備も同水準に仕立てたモデル。それでいて価格は、Xドライブ25dより数千ポンドは安いのだ。
エンジンは、通常のエッジと同じく2.0ℓ直4ターボ・ディーゼルのみ。180ps版には6段MT、210ps版には6段 ‘パワーシフト’ DCTを組みあわせ、いずれも4WDとなる。価格の近いミドル・サイズのアウディQ5やランドローバー・ディスカバリー・スポーツと肩を並べるスペックだ。
カナダ・オンタリオで生産され、欧州市場への導入台数は多くないが、フォードのディーラーへは、エッジにより高級な仕様や豊富なオプションの設定を望むユーザーの声が届いているという。
BMWやメルセデス・ベンツ、アウディ、ボルボなどの£40,000(509万円)を超える高級SUVの人気も衰えを知らない欧州では、フォード・ヴィニャーレの既存モデルを凌ぐ支持を集めることだろう。