マクラーレン540C
公開 : 2016.11.11 05:40 更新 : 2017.05.29 19:10
乗り込んで最初に気づくのは、マクラーレンの既存モデルとの共通性だ。しかし、すぐにわかるだろう、それらのすべてが新開発で、改良と洗練、調整を受けていることが。ドアは大きく開き、開口部は広い。
室内は居住空間だけでなくペダル・エリアもより拡がり、ステアリング・コラムはアジャストしやすくなった。計器類も改善され、初期のモデルでは笑いの種だったインフォテイメントも、反応が早くなり桁はずれに使い勝手が向上している。
それですら序の口だ。ステアリングはよりクイックになり、操舵力も適切に。ロック・トゥ・ロックまで回しても、違和感はない。570Sでもそうだったが、狭い場所での取り回しがよいことに驚かされるはずだ。
コンパクトで、手の内に収まっているようにすら感じるが、これはカーボンのシャシーとアルミのボディ・パネル、軽量なパワートレインが成し得た1311kgという車両重量によるところも大きい。
スタート・スイッチを押せば、近所迷惑なほどの吹けあがりとともに目覚めるエンジンは、すぐにがっかりするほどおとなしいアイドリングに入る。