日産マイクラ0.9T
公開 : 2016.11.17 05:50 更新 : 2021.03.19 11:28
いよいよ日産マイクラを本格的に試す時がきたわけだが、先代に負けぬとも劣らぬ実力を秘めた小型ハッチバックであることが明らかになった。
■どんなクルマ?
日産マイクラ(日本名:マーチ)は、日産の成功にとって必要不可欠といっていい。英国の場合、‘日産’ というよりも ‘マイクラ’ というワードのほうが、知名度が高いのではないかと思えるほど、マイクラは人気車種だ。
しかし順風満帆とはいかなくなったのは、同門のキャシュカイ(日本名:デュアリス)の存在のせいでもある。SUVの存在感が増す今、小型ハッチバックは一部の層を除いて見過ごされがちになっているのである。
よって、産声をあげたばかりのニュー・マイクラがどれほど素晴らしいかが、名誉挽回のためのたいせつな要素となるだろう。フォード・フィエスタやVWポロより優れているか? マイクラには大きな期待がなされている。
驚いたのは、日産がプラットフォームを変えてこなかった点だ。ルノー-日産アライアンスが、あたらしいプラットフォームの開発を進めていることは確かだが、開発が遅れているルノー・クリオ(日本名:ルーテシア)とは異なり、既存のV-プラットフォームを使用しているのだ。
一方でサスペンションは前後ともに新開発され、外観も先代と同じ部分はひとつとしてない。欧州仕様の組み立ては、インドやタイではなく、ヨーロッパでおこなわれる(フランスにあるルノーの工場だ)というのも興味深い。