メルセデス・ベンツEクラス・オールテレイン
公開 : 2016.11.18 05:50 更新 : 2017.05.13 12:49
チャレンジングなコンディションでもトラクションは強力で、傾斜が増してもクルマ自体は何のそのといった感じ。ぬかるんだ穴やレスキューの訓練で使用していた橋(進むたびにキシキシと軋む)もノープロブレムだ。
オプションのデジタル・ディスプレイは、今走っている路面がどれくらいの傾斜かをわかりやすく伝えてくれる。これを見ると、砂利が多かったり濡れていたりする路面でも、傾斜が50°になるまでタイヤがスリップしないことがわかる。
シュナイダーは傾斜の頂点に至る手前で、あえてクルマを停止させる。そこからブレーキを離しても、ディーゼルの力強いトルクのおかげで、オールテレインはじわじわとゆっくり前に進むのだから驚くほかない。
標準のEクラス・ワゴンと比べると、外観上の違いも少なからずある。2トーンの前後バンパーや、左右に2本ずつひろがるブレード・グリル、ホイールアーチ、ルーフ・レール、ドア・シル、一体型の台形テール・パイプなど、すべては ‘たくましさ’ をアピールしているようだ。
20mm車高が高まっているが、これはテスト・コースのような悪路だけでなく、一般道でも見晴らしがよくなってありがたい。
12.3インチの高解像度スクリーンは最新のもので、標準のEクラスとはほとんど大差がない。ステンレスのペダルとフロア・マットが異なるくらいのものである。