LAモーターショー:ジャガーXFR-S
公開 : 2012.11.29 19:58 更新 : 2017.06.01 01:21
XFRのより強力でハードコアなバージョンがこのXFR-Sだ。
この新しいスーパーサルーンは、XKR-Sから受け継いた5.0リッター・スーパーチャージドV8を搭載する。そのパワーはXFRに対して39bhp、5.7kg-m上がっている。
XFR-Sはジャガーが製造するサルーンの中で、史上最速であることは間違いない。0-100km/hは、XKR-Sの4.4秒には及ばないものの4.6秒というタイムをマークする。また、ジャガーのチーフ・エンジニア、マイク・クロスによれば0-160km/h加速は9秒以下であるという。それはXKR-Sの8.6秒に非常に近いタイムだ。最高速はリミッターで300km/hに抑えられている。
XFR-Sの製作には、F-タイプのテクノロジーが多く盛り込まれている。クロスによれば「それはXKR-Sよりも多い」という。
トランスミッションも、標準的な6速オートマティックではなく、F-タイプにも使われたクイックシフトの8速が使われている。クイックシフトは標準的なオートマティックよりも素早くスムーズなギアシフトが可能だとジャガーは主張している。また、XFR-Sにアイドリング・ストップ機能を追加しているが、この機能とクイックシフトの相性も良い。
ジャガーのエンジニアは、ハンドリングを良くするために、XFRのサスペンションを強化している。サスペンション自体は30%、スタンダードなXFRよりも固いという。また、スプリング・レートも同様に上げられている。フロントには新しいホイール・ベアリングが使われ、リアは新しいサブフレームが与えられた。
XKR-Sと同様に、Rモデルの電子制御システムはチューンナップされている。特にアダプティック・ダイナミクス・プログラムのダイナミック・モードのダンパーは、より固くセッティングされている。また、スロットル・レスポンスも増加したトルクに併せて向上している。
ホイールは、20インチだが、フロントは12.5mm、リアは25.0mm幅広くなっている。タイヤはフロントが265/35、リアが295/30だ。
エクステリアは、ガーボンファイバーのフロント・スプリッターと、リア・スポイラー、リア・ディフューザーなどが特徴だ。
XFR-Sは5月に発売が開始されるが、その価格は79,995ポンド(1,050万円)と発表されている。