スコダ・コディアック2.0 TDI
公開 : 2016.11.21 05:30 更新 : 2017.05.29 18:39
スコダ初の大型SUVであるコディアックは、これといって革新的なクルマではない。しかし、7座の使い勝手とコスト・パフォーマンスは武器であり、スコダの評価を高めそうな1台だ。
■どんなクルマ?
パリ・サロンでデビューしたコディアックは、スコダにとってふたつの意味を持つ。本格SUVとしても、7シーターとしても、スコダにとっては初のラインナップなのだ。
それ以上に重視すべきは、これがスコダの地力を測る試金石であり、今後の上級移行を目指す長期計画の先導役になるだろうという点だ。
もし、このクルマをドイツのプレミアム・ブランドやランドローバーなどとそれほど変わらない価格で販売できたとしたら、スコダが近年発表したクーペや小型SUVのコンセプトカーを市販化する上でも弾みが付くだろう。
また、自社製品の性能や信頼性を、多くのユーザーに知らしめる絶好の機会でもある。
全長4.7m近い7シーターだが、プラットフォームはVWグループのMQBだ。今年、これを用いたSUVはVWティグアン、セアト・アテカ、アウディQ2の3車種が発表されている。
コディアックはそのトリを飾るわけだが、7人乗りの実用性と4WDの走破性を併せもち、しかも£27,000(371万円)以下で購入できるというのは、先達とは異なるユーザー層に強く訴求できるセールス・ポイントとなるに違いない。
最廉価モデルなら£22,000(302万円)を切るし、190psの2.0 TDIディーゼルにDSGを組みあわせ、最上級グレードを選んでも£35,000(481万円)程度だ。有力なライバルはランドローバー・ディスカバリー・スポーツあたりとなるだろう。