エンジン・ラインナップのボトム・エンドは、ガソリンなら125psの1.4 TSI、ディーゼルは125psの2.0 TDIだが、これらはFFオンリー。

4WDが用意され、MTかDSGが選べるのはそれより１ランク上となる150ps版の1.4 TSIか2.0 TDIからだ。最上位は180psの2.0 TSIと190psの2.0 TDIで、これらは4WD＋DSGのみの設定となる。

今回、われわれが初めて乗りこむコディアックは、150psの2.0 TDIにMTと4WDを組み合わせたモデルの、 ‘エディション’ と呼ばれるグレード。

下位モデルならば£1,000(14万円)のオプションとなる7座仕様も込みの、装備が充実したモデルだ。

■どんな感じ?

第一印象は上々だ。スコダのコメントによれは、コディアックのスタイリングはチェコの伝統工芸品であるボヘミアングラスに着想を得たもので、兄弟分のティグアンからあからさまに流用した部分はないのだとか。むろん、似ても似つかないというわけではない。

しかしそれは、大型SUV市場へ新規参入するブランドの仕事だと寛容になって、目をつぶるべき程度の範囲だ。それを踏まえて見てみれば、なかなかにハンサムなクルマだ。

インテリアはラグジュアリーだが、テスト車は各種アイテムが満載されていたことは多少差し引くべきか。革張りのスポーツ・シートは快適で、操作系は理路整然とレイアウトされている。

使われた素材は上質で、仕上げもていねいだが、これは乗るたびに感心させられるスコダ車共通の美点だ。高級感を過剰に演出した、例えば木目調パネルを選ばない点にセンスのよさを感じる。