マセラティ・レヴァンテ・ディーゼル

公開 : 2016.11.21 05:40  更新 : 2017.05.29 19:12

日本導入も予定される、VMモトーリ製3.0ℓV6ディーゼル(275ps)とZF製8速ATの組みあわせに注目しつつ、その実力を検証する。

■どんな感じ?

ギブリがベースになっていることは、室内を見ればすぐに分かる。高くなったスカットルやドライビングポジションに合わせ、デザインは手直しされているが、レヴァンテのアーキテクチャーは、多くが兄弟分サルーンのそれを踏襲しているのだ。

革張り内装はスタンダードだが、テスト車のプレミアム・ファイン・グレイン・レザー仕様は£2,650(37万円)、ハイ・グロス・カーボントリムは£2,280(31万円)のオプションだ。

とはいえ、それらの高級なトリムも隠しきれないアラはある。マセラティの特徴である楕円の時計は殺風景で、エンジン・スタート・スイッチはクライスラー的なパーツだ。

ほかのスイッチ類もポルシェには使われないだろうものだし、DレンジかRレンジへ一発でいれようとするなら眼科医の手術のような器用さを要するほど、シフトレバーは扱いにくい。

走り出してみると、別の問題が首をもたげてくる。驚くほど速い、というわけではないのだ。

0-100km/h加速は6.9秒とされるが、このタイムは極限までムチを入れないと出せない。さもないと、ペースは遅い。マカンやSQ5で併走したら、歩行者とかわらないスピードに見えるかもしれないほどだ。

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