スマート・フォーツー・エレクトリック・ドライブ

公開 : 2016.11.22 05:40  更新 : 2017.05.29 18:43

バッテリーをボディ・ストラクチャーの低い位置にセットすることで、重心高も下がっている。あわせてスプリングとダンパーも硬くなっているため、ボディのムダな動きは小さく、コントロールもしやすい。

車重が増えているため、乗り心地が安定しているというメリットもある。特に低速域は安心感がある。

ただしステアリングは不必要に軽く、フィールと呼べるものとは無縁。リアルなフィードバックもゼロに近い。

しかし全般的な感触は先代に比べると成熟しており、シャシーに不安感がない。そのうえロール量も小さい。

■「買い」か?

乗って楽しめ、駐車場で困らない。シティカーとしては、高得点を与えたい1台である。

ただエレクトリック・ドライブというグレードに視点を絞った場合、‘短距離車’ である点は否定できない。

しかし、政府の補助金を適用させると、英国での価格は£16,000(220万円)で済む。

これは素晴らしい数字である。

■日本版編集部の見立て

シティ・コミューターとしての役割を考えると、ある意味フォーツーのエレクトリック・ドライブというのは正しいあり方だ。しかし、日本では日産ノートe-POWERという強力なライバルがこれよりも安く買える。あくまでゼロ・エミッションにこだわる人向けか。


スマート・フォーツー・エレクトリック・ドライブ

価格 £16,000(220万円) ※補助金適用時
全長×全幅×全高 NA
最高速度 129km/h
0-100km/h加速 11.5秒
航続可能距離 129km
CO2排出量 0g/km
乾燥重量 1010kg
エンジン モーター
最高出力 81ps
最大トルク 190kg-m
ギアボックス シングル・スピード


▶ 海外ニュース / スマートのエレクトリック・モデル3車種、パリでアンヴェール
▶ 国内ニュース / 東京-大阪間を充電なしでカバー、新型BMW i3発表

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

人気記事