プジョー3008 2.0ブルーHDi GTライン
公開 : 2016.11.25 05:50 更新 : 2017.05.29 19:00
外観もGTライン専用の部分が多いほか、レザー・インテリアやマッサージ機能付きの電動シートまで備わっているのである。
2.0ℓディーゼルは力強く、0-100km/hタイムは9.0秒を切る(車重は1465kg)。ロー・エンドのトルクはあり余るほどだが、濡れた路面でもドライブトレインがきちんと制御しているのが素晴らしい。
ただしスリルの類は期待すべからず。こちらに関しては、噂が飛び交っているGTiバージョンに任せるとしようではないか。
その代わりに期待できるのは燃料消費率である。2.0ℓディーゼルはとても競争力が高く、ライバルの日産キャシュカイやルノー・カジャールなどと比べても、むしろ優秀といえるだろう(20.9km/ℓ)。
音量は、ほかの3008のエンジンと比べて大きいものの、3000rpm以下のクルージングではとても洗練されている。アクセル・ペダルを深々と踏んだ場合のみ気になるといったところである。
‘スポーツ・モード’ に切り替えるとステアリングは重みを増す。もう少し軽くてもいいのではないかと思った。よって、ドライブ・モードは ‘ノーマル’ がちょうどよいだろう。
ボディ・ロールはコーナーを通じてよくコントロールされており、左右の動きもSUVのなかではダルさがない方だ。ただしGTラインには19インチのホイールが組みあわされる。不快というほどではないものの、時にハーシュネスを感じることがある。