メルセデス-AMG C43クーペ 4マティック
公開 : 2016.11.28 05:50 更新 : 2021.01.30 21:40
4マティック、つまり4WDは標準の扱いで、FRの選択肢はなし。全体のトルクのうち69%がリアに送られるセッティングとなっている。
C63が存在したうえでのC43であるから、‘プアマンズAMG’ と言われる可能性もあるかもしれないが、当のアッファルターバッハ側は、微塵もそんなことを考えていない。けっこう本気のようだ。
■どんな感じ?
0-100km/hタイム=4.7秒を記録するうえ、2対のターボはスマートにブースト・アップするためスロットル・レスポンスも鋭い。
ロー・ダウンはかなり力強く、2000rpmを超えたあたりから体がシートにグッと押さえつけられる。この状態がかなり長いあいだつづくのである。高回転域に達してもザラついた音にはならない。
9G-トロニック・ギアボックスをオートマティック・モードに任せてみると変速はなめらか。‘ダイナミック・セレクト’ を ‘スポーツ+’ モードに切り替えてマニュアル操作をすると鋭い反応を示してくれる。
また、このモードだとステアリングの重みが増す。重すぎるわけではないのがよいところで、程々の抵抗感とともに車体の方向を決められる。エグゾーストのバルブが開いて、クラック音が増すのもよい。