ボルボに聞く、自動運転に適した室内デザインとは?
公開 : 2016.11.28 04:40 更新 : 2017.12.14 12:31
ボルボは、自動運転に適したキャビンのデザインにおいて、世界を牽引していきたいと考えている。
デザイン・チーフに聞く、‘他社’ との違い
AUTOCARに語ってくれたのは、デザイン・チーフ。「ヨーロッパのほかのメーカーは、ドライバー中心のデザインを重視してますね」という言葉から始まった。
「速さやパワーにこだわているのならば、そうなるのも当然です。もちろんわれわれだって、ドライビング・エクスペリエンスを軽視しているわけではありません。けれど、S90エクセレンスをご覧になって、おわかりいただけるように、室内でいかにリラックスしてもらえるか? も大切だと思っています」
この指針は、実は自動運転にもつながる。
未来を握る鍵はシートにあった
インテリアのデザイン部門の副社長ロビン・ページは「ボルボがスウェーデン、アメリカ、中国にデザイン・スタジオを設立したのはご存知ですね? いずれもわれわれにとって大切な場所(=市場)です」と語る。
「アメリカは自動運転の研究が盛んにおこなわれている場所でもありますね」としたうえで、「電子化、自動運転の拡充、コネクティビティの充実は、今後のクルマ業界のキーとなります」と付け加える。
「なかでもシートは重要です。たとえば可動域や向きを変えるなど、シートにはまだまだ可能性があります」
2015年のLAモーターショーで発表された ‘ボルボ・コンセプト26’ に触れながら、最終的には運転席がベッドのように水平になったまま、クルマが前に進むことも考えているのだという。
「コンセプト26は単なる夢物語ではありません。いくつかの要素を、早速、次世代モデルにも盛り込みますよ」と語ってくれた。
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