フォード・フィエスタ新型が発表、気筒休止3発ユニットも公開
公開 : 2016.11.30 04:40 更新 : 2017.06.01 00:33
フルモデルチェンジを受けた2017年型フォード・フィエスタが公開された。
新型は、4車種が同時に発表され、タイタニアム、ビニャーレ(白の車体)、ST-ライン(橙色の車体)、クロスオーバー仕様のアクティブという構成になっている。
最新世代は、革命的なデザインというよりは、進化的なデザインをまとっている。フロント・グリルは現行フォーカスのイメージを引き継いでおり、ヘッドライトはソフトなラインに変わっている。
そして、今後登場するSTの方向性をしめすST-ラインという5ドア・モデルも発表された。足もとを10本スポーク・アロイホイールで固め、スポーティなバンパーとサイドスカートを装備するが、現行のSTモデルにくらべ若干トーンダウンした印象になっている。
他にも、アクティブ、およびラグジュアリーなヴィニャーレ・バージョンがくわわり、欧州のベストセラー・モデルはさらにポテンシャルを高めることになるようだ。
新型フィエスタの機構面の詳細については、フォードは明らかにしなかったが、この発表会で興味深いテクノロジーが公開された。
気筒休止システム搭載の3気筒エンジン
それは、気筒休止システムを採用した1.0ℓEcoboost3気筒ユニットというものである。
気筒休止といえば、一般的には4気筒モデルで多く見られるが、フォードはそれを3気筒エンジンで開発するという。
同社によると、気筒休止時には2気筒ユニットとして作動するこのシステムは、低負荷の走行で燃料供給とバルブの動作を自動停止し、負荷が高まると復帰するというものだ。気筒の休止および復帰に要する時間は14ミリ秒程度だという。
この技術により最大6%の燃費改善が期待できるというのがフォードの試算だ。
気筒休止システム搭載3気筒ユニットは、2017年に開発を煮詰め、2018年からセールスを開始するという。このユニットがフォードのどのモデルに初搭載されるか、今回は公式発表が見送られた。