ヒュンダイi20クーペWRCを公開
公開 : 2016.12.02 04:30 更新 : 2021.03.05 21:38
今年のヒュンダイi20 WRCに代わる来年のWRCを戦うモデルとして、ヒュンダイi20クーペWRCが、イタリアのモンツァ・グランプリで公開される。
この3ドア・モデルは、今年のi20 WRCを発展させたモデルで、基本的な構造は変更がないが、2017年のレギュレーションに合わせてエンジンとエアロ・ダイナミクスの制限が緩和されたことに対応したモデルとなっている。
より大きなリア・ウイングが採用され、フロントにはウイングレットが追加されている。
エンジンは、リストリクターがφ33からφ36に拡大された1.6ℓターボ・ユニットを搭載する。エンジンは、335psから381psにまでパワー・アップされる。駆動は4WDでトランスミッションは6速のパドル・シフトだ。ドライバーは、アクティブ・センター・ディファレンシャルを調整して前後のトルク配分を変更することが可能だ。
パワー・アップと、空力の改善によって、直線での安定感が増したとチームはコメントしており、実際にも1kmで1秒ほど速いタイムが稼ぎ出しているという。
既にこの2017年モデルで約4000マイル(6400km)のテストを行っているとし、2017年1月の開幕戦、モンテカルロを待つだけとなっている。
来年のWRCは、今年のチャンピオンのフォルクスワーゲンの撤退が決定しているため、フォード、シトロエン、トヨタが最大のライバルとなる。