マツダCX-3 XDプロアクティブ

公開 : 2016.12.05 05:53  更新 : 2017.05.29 19:12

個人的には「スポーティ」を削って乗り心地に回したほうが好みだが、そうなればデミオとの差別性が希薄になってしまう。また、最低地上高は160mmでしかなく、悪路踏破性の観点からも沈み込みストロークが大きくなるサス・チューンは好ましくない。そこはクロスオーバーとはいえSUVであるための要点のひとつだ。

パワートレインは走行中のエンジン騒音をさらにマイルドにした静粛性の改善以外は従来車から変化していない。巡航からのわずかな踏み増しにも呼応してストレスなく加速に移行。大トルクを活かすべく巡航ギアの維持や急激な回転変化を抑えたシフト制御が排気量から予想する以上の余力感を生み出す。しかも、駐車場から渋滞路、山岳路や高速走行まで扱いやすい。

おまけ情報だが、大トルクで巡航ギアの維持範囲が広いためMRCCとの相性がいい。コーナーを見越した速度制御や速度変化も穏やかな前走車追従走行など賢い制御もあってMRCCの実用性もかなりレベルだ。

インテリアではパワー・シートのメモリー機能にアクティブ・ドライビング・ディスプレイ(HUD)の設定も登録されるようになり、ディスプレイの情報量や視認性も向上している。内装の車格感や操作視認性は向上したが、後席居住性や荷室容量は相変わらず。レジャー用途でSUVを選ぶユーザーには厳しい部分だ。


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