トヨタC-HRハイブリッド・エクセル
公開 : 2016.12.06 05:50 更新 : 2021.01.28 17:56
トヨタがクロスオーバー・クーペ市場に、衝撃的なコンパクトモデルを送り込む。人気のカテゴリーに挑むニューカマーは、パワートレインも魅力的だ。
■どんなクルマ?
クーペと、ハッチバックと、SUVのフュージョン。
欧州では日産キャシュカイ(日本名:デュアリス)のヒットで形成された小型クロスオーバー市場は数多くのコンテンダーがひしめく主要マーケットとなったが、トヨタC-HRのスタイリングは際立っている。奇抜なルックスではあるが、多くのユーザーにアピールするのは間違いないだろう。
ちなみにC-HRというモデル名は、クーペ・ハイライダー、すなわち車高を引き上げたクーペというコンセプトを示唆する。
後下がりのルーフ・ラインや傾斜したリヤ・エンド、彫りの深いボディなどは、キャビンや荷室の広さに妥協を迫る。実用性を削ったデザイン志向や、ハッチバックともSUVともつかない優柔不断な雰囲気がお気に召さないという声もあるだろう。
しかし、トヨタがターゲットとするのは実用性至上主義の顧客層ではなく「エモーショナルさやスタイル、クオリティを動機に、自分の個性の延長線上にあるクルマを選ぶ若いユーザー」なのだとか。頭の固い旧人類は、お呼びでないということだ。