ヴォグゾール・インシグニア・グランスポーツを公式にリリース
公開 : 2016.12.07 04:40 更新 : 2017.06.01 00:33
ヴォグゾールのフラッグシップ・モデル、インシグニア・グランスポーツが公開された。このモデルは、第2世代のインシグニアであるが、その名前にグランスポーツが追加されたのも一つのトピックだ。ワールド・プレミアは来年3月のジュネーブ・モーターショーとなる。
ヴォグゾール・インシグニア・グランスポーツの写真およびスペックが公開された。来年3月のジュネーブ・モーターショーでワールド・プレミアが予定されているこのモデルは、第2世代のインシグニアにあたるモデルだ。但し、ネーミングはインシグニアからインシグニア・グランスポーツに変更される。
インシグニア・グランスポーツには、GMの新しいプラットフォーム、イプシロン2(E2)が採用されたのが大きな特徴。5シーター5ドアのインシグニア・グランスポーツは、従来モデルよりもサイズがアップしたにもかかわらず、現行インシグニアよりも175kgも軽量に仕上がっている。ベース・モデルの車両重量はおよそ1,400kgだ。
そのスタイリングは、2013年に発表されたモンツァ・コンセプトからイマジネーションを受けたモデルで、このデザイン言語が今後のヴォグゾールのすべてのモデルに使用されることになる。
ヴォグゾールは、重量軽減とともに、よりハイ・クオリティでスペシャリティなインテリア、そしてインフォテインメント・システムの充実などを採用することよって、ライバルを従来のフォード・モンデオやスコダ・スパーブから、BMW 3シリーズ、メルセデス・ベンツCクラス、そしてアウディA4などに引き上げたいと考えている。
インテリア・スペースも拡大され、特にリアのスペースは、アウディA6やボルボV90にも匹敵する広さとなっている。また、Apple CarPlayやAndroid Autoといったスマートフォンとの連携や、最高7台の端末が使用できるWi-Fiホットスポット、そしてスマートフォンのワイヤレス・チャージ、ヴォグゾールのオンスター・アシスタンス・サービスの利用などが可能だ。
インテリアの材質自体も見直しを受け、クオリティのアップが図られている。ヴォグゾールは、このインテリアのクオリティ向上を、新しいインシグニア・グランスポーツの大きなセールス・ポイントとしている。
ドライビング・ポジションは30mmほど低くされ、フロント・シートにはマッサージ機能も備える。また、リア・シートにはヒーターも装備する。
エンジンは、トップ・レンジとして250psの2.0ℓ4気筒ターボが設定される。これにフル4WDと新しい8速オートマティックが組み合わせられる。唯一の新しいエンジンは165ps、25.4kg-mの1.5ℓガソリンで、6速マニュアルが組み合わせられる。このエンジンは、アストラに搭載される1.4ℓユニットをベースに開発したもので、インシグニア・グランスポーツのサイズに合わせて排気量アップがされたもの。ディーゼルは1.6ℓと2.0ℓがラインナップされる。なお、2.0ℓターボ・モデル以外の駆動方式はFWDである。
また、ホット・モデルのVXRは、今回はラインナップとして用意されることはなさそうだ。
ボディ・サイズは、全長が55mm増えた4897mmで、これはBMW 3シリーズよりも5シリーズに近いサイズ。また、ホイールベースは92mmも拡大され2829mmとなっている。全幅は7mm拡大された1863mmで、トレッドはフロントが1596mm、リアが1599mmだ。全高は29mmほど低くなっているが、先にも述べたドライビング・ポジションの改善でヘッドクリアランスは確保されている。なお、ボディは、ホワイト・ボディの状態で59kgほど軽くなっている。
サスペンションはフロントがマクファーソン・ストラット、リアが5リンクで、アダプティブ・ダンパーがセットされる。フレックス・ライドと呼ばれるシャシー・ファンクションで、スタンダート、スポーツ、そしてツアーの3モードに調整が可能。このモード調整は、サスペンション、スロットル・レスポンス、ステアリング、ESPシステムなどが同時に変更される。
安全装置は、ヘッドアップ・ディスプレイ、アダプティブ・クルーズ・コントロール、レーン・キーピング&デパーチャー・ワーニング、リアのクロス・トラフィック・アラートなどが含まれる。また、LEDヘッドランプは、アストラに対して2倍のLEDが使用される。