フェラーリ488チャレンジを発表
公開 : 2016.12.07 04:35 更新 : 2017.06.01 00:33
フェラーリは、先週末にデイトナ・インターナショナル・レースウェイで開催されたフィナーリ・モンディアーリで、488チャレンジを公開した。フェラーリにとっては6代目となるワンメイク・シリーズ専用モデルだ。
フェラーリのワンメイク・レースであるフェラーリ・チャレンジは、1992年にスタートし、これまでに1,000回以上のレースが開催され、もちろん、日本国内でも実施されている。
488チャレンジは、670cvを発揮する3.9ℓV8エンジンを搭載。レースに最適化されたエンジン・マッピングと、ショート化されたギア・レシオを持つ。また、可変トルク・マネジメントは、直線加速時に理想的なタイミングでシフト・アップできるように変更を受けている。トランスミッションも新レーシング・シフト・ストラテジーを採用したF1 DCTトランスミッションを搭載する。
チャレンジ・モデルとしは、今回新たにサイド・スリップ・コントロール(SSC)ソフトウェアが搭載されたのも特徴のひとつ。トラクション・コントロールや E-Diff3 とともに、電子ダイナミック・コントロールに組み込まれて機能し、ターンイン、コーナリング中、そしてコーナー出口からの加速において常に最大のトラクションが得られるよう改善されているという。
3つのマネッティーノの採用によって、車輌制御機能(トラクションとブレーキング)をそれぞれ独立してコントロールできるようになった。ひとつはブレーキングに特化しており、残りの2つは、ステアリング・スポークの両サイドにセットされ、トラクション・コントロールと電子デファレンシャルを制御する。この2つのマネッティーノは、トラクション・コントロールの2つの局面(いつ、どのように介入するか)を独立して制御するという。
一見してわかるとおり、エアロダイナミクスはプロダクション・モデルから大幅に向上している。フロント・ラジエターのレイアウトの見直しによって、冷却性能のアップと、ドラッグの低減が図られている。また、専用のスプリッターとフィンを装着したフロント・バンパーは完全に再設計をされたという。更にフロント・ボンネットも専用設計となる。
大幅に躍進したエンジン、エアロダイナミクス、シャーシによって、488チャレンジは、ピスタ・ディ・フィオラーノで、先代の 458チャレンジEVOのラップタイムを1秒短縮する1分15秒5という新記録を樹立している。