■どんな感じ?

どんなに乱暴にアクセル・ペダルを踏み込んだとしても、荒々しい ‘ディーゼル音’ が聞こえづらい。トルク・デリバリーまでなめらかである。

変速も驚くほどなめらかだから、2.5トンの車体も軽く感じられる。わずか1000rpmで最大トルクに達するため、パワー不足に悩まされることもなく、5000rpm近くまで回したとしてもエンジンは平気な顔をしている。これを洗練というのだろう。

スペインの様々な環境を走らせたところ燃費は9.4km/ℓを表示しており、W12の数値に比べると優秀だと感じた。単純計算だと満タン状態から999km走れるから、現実的にも800km超えはできるだろう。

その他は、いつものラグジュアリーなベンテイガそのもの。ディーゼルを搭載するレンジローバーと直接対決させてみたいと感じた。