発表前のEクラス・クーペ、テスト走行に同乗

公開 : 2016.12.08 04:55  更新 : 2017.06.01 00:33

ハンドリングのパフォーマンスとコンフォート性能の向上について、コーブは剛性を大きく高めた新型のボディ・ストラクチャが貢献していると語った。ピラーレス・デザインの継続採用にもかかわらず、テスト項目によっては捻じれ剛性が最新型Eクラス・セダンよりも優れる場面があるという。

雪におおわれ、アイスバーンも見られる谷あいを走り抜けると、クルマの反応の速さと安定感の高さが際立ってくる。

cd値0.25ばかりに注目してはならない

ほとんどのオーナーが体験することのない速度域まで加速すると、コーナリングの身のこなしはエキサイティングなものになる。しかしロールはほとんど感じられない。18インチサイズ(245/45)のミシュラン・パイロット・アルピンは4マティックを手に入れたことで、コーナーの立ち上がりでもグリップを失う兆候を見せなかった。

セダンに比べ15mm低められたクーペだが、オーストリアの壮大な山々につづく荒れた路面のギャップを吸収するように進んでゆく。

今回の助手席試乗でひとつ強調しておきたいのは、飛び抜けた静粛性である。cd値0.25というボディは、高速域でも風音が耳につくことはない。しかし、本質的な功績は、キャビンにロードノイズが侵入する余地を遮断した高い技術力にあるとわたしはみている。


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