ダチア・サンデロ1.0SCe
公開 : 2016.12.14 05:30 更新 : 2017.05.29 18:46
最高出力は75psと変わらないが、発生ポイントは800rpm上昇。最大トルクは0.9kg-mダウンの10.0kg-mながら、750rpm低い回転数で到達するため、実用域ではわずかながらパワフルさを増した。
ボトム・グレードのアクセスが£5,995(88万円)のバーゲン・プライスを掲げるが、装備は至って簡素。中間グレードのアンビアンスは£1,000(15万円)高く、デジタルラジオとエアコンが標準装備となった。
試乗したのは最上級グレードのローリエイトで、さらに£1,200(18万円)の追い金が必要だが、ナビと後方カメラを備えたタッチスクリーン式インフォテイメントシステムが奢られる。
■どんな感じ?
新型の1.0ℓユニットはアルミ・ブロックで、以前の1.2ℓユニットより20kg軽い。結果、コンパクトなBセグメントの基準に照らしても軽量な部類の車両重量を実現しているが、パワーの方は基準より劣る。
市街地では十分な力はあるが、活発に走ろうとすればエンジンの中回転域をキープする必要がある。もっとも、回転が鈍すぎることはないし、スロットルのレスポンスは、たいがいの3気筒より良好だ。
洗練度は、価格帯を考えれば望むだけ酷というものだろう。回転を上げずに流している分には問題ないが、3500rpmを超えるとエンジンのノイズはひときわ大きくなり、速度域の高い道路でペースを上げると、低い振動音にうんざりさせられる。
街乗りや買い物のアシ程度なら適していると思うが、高速道に乗る機会が多いなら、£1,000(15万円)余分に払ってでも0.9ℓターボを選ぶことをおすすめする。