text & photo:Daisuke Ebisu (戎 大介)
千葉県の袖ヶ浦フォレストレースウェイを舞台に年間4戦のシリーズで開催されているヒストリックカーによるサーキット・イベント、TBCCこと『Tokyo Bayside Classic Cup』の今期3戦目が12月11日に開かれた。
前回の9月11日はコースが水没するほどの雨に祟られ、途中で中止となってしまったが(2016年1月22日に代替開催予定)、今回は朝一番から晴れ渡り、少し肌寒い空気も含めてサーキット走行にはもってこいの日和となった。
今回もプレTBCCとなるスポーツ走行クラスには23台、レース形式80台、ヴィンテージ(戦前車)クラスに7台がエントリーし、同イベントの盛り上がりの程が感じられた。
とりわけレース形式のエントリークラスといえる「クラブマンズ・カップ」は40台ものエントリーが集まる賑わいで、予選を混走によるタイムトライアルで行い、決勝は2クラスに分かれて実施されることとなった。TBCCは出場者の走行タイムによってクラス分けが行われるため、あらゆるレベルのドライバーが安全にレースを愉しむことができる仕組みになっており、またレベルが近い同士によるバトルになるため、毎回各所で接戦が見られる走り甲斐のあるイベントとなっているのだ。
そして全ての走行枠が終了した後にはサーキット内のレストランで昼食と表彰式が行われた。今回は年末ということもあり、昼食にはケーキも振る舞われた。また、表彰式に続いて協賛各社の提供する賞品がてんこ盛りの抽選会も行われ、ほとんどのエントラントが何らかのグッズをゲットして家路に就いたのだった。
なお、今シーズンの最終戦は2017年3月12日にファミリー・サーキット・デイに併催される形で開催されることが決定している。詳細はTBCC公式ウェブサイト(http://automedic.co.jp/topics/TBCC/index.html)でご確認いただきたい。
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今回のTBCCは朝から晴れ渡る天気に恵まれ、少し肌寒いながらも絶好のサーキット日和となった。
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走行前に行われるドライバーズ・ミーティングには全員が参加。コース上のルールなどが確認された。
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戦前のヴィンテージ車両よるスポーツ走行クラスは人気があり、今回も7台が出走した。
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今回はジャガー(手前)とシボレー(奥)エンジンを積む2台のリスターが参戦。迫力の走りを見せた。
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105系アルファのワンメイク、AR-Cupもレース枠内で併催。今回はシーズン最終戦となった。
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朝一番はプレTBCCとなるスポーツ走行枠から。あらゆる年代のクルマが混走となる。
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スポーツ走行のクラスには1963年型のジャガーEタイプ・シリーズ1 ロードスターの姿も。
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続いてヴィンテージクラスのスポーツ走行が行われた。細いタイアに似合わず皆さん速い!
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ヴィンテージクラス #33 1933年型 ライレー9 ケストレル・スペシャル 加藤選手
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ヴィンテージクラス #91 1929年型 ライレー12/4 モノポスト 春山選手
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ヴィンテージクラス #6 1930年型 アルファ・ロメオ 6C 小平公重選手
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ヴィンテージクラス #78 1930年型 MG L マグナ 小平和正選手
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ヴィンテージクラス #71 1935年型 ラゴンダ・レイピア 森選手
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ヴィンテージクラス #28 1933年型 ウーズレー・ホーネット・スペシャル 杉田選手
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ヴィンテージクラス #525 1933年型 MG Cタイプ・モンテリ・ミジェット 佐藤選手
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TBCCレース・カテゴリーへの門戸となるクラブマンズ・カップ。40台がエントリーした。
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クラブマンズ・カップ1 MINIクラス優勝 #512 2000年型 ローバー・ミニ 原田選手
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クラブマンズ・カップ1 1500以下クラス優勝 #13 1959年型 オースチンヒーレー・スプライトMk-1 石井選手
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クラブマンズ・カップ1 2000以下クラス優勝 #371 1969年型 アルファ・ロメオ 1750 GTV 中村選手
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参加台数の多いクラブマンズ・カップはタイムトライアルによる予選の後、決勝は2枠で行われた。
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クラブマンズ・カップ2 MINIクラス優勝 #46 1967年型 ミニ 林選手
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クラブマンズ・カップ2 アンダー1500クラス優勝 #77 1979年型 MGミジェット 山口選手
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クラブマンズ・カップ2 2000クラス優勝 #104 1962年型 アルファ・ロメオ・ジュリア・スプリント 大塚選手
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袖ヶ浦のべストラップが1分30秒を切るクリスタル・カップは17台がエントリーした。
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クリスタル・カップ MINIクラス優勝 #57 1991年型ローバー・ミニ・クーパー 立野選手
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クリスタル・カップ アンダー1500クラス優勝 #6 1968年型 MGミジェット 藤田選手
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クリスタル・カップ アンダー2000クラス優勝 #20 1979年型 MG B 久保選手
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クリスタル・カップ 賞典外 #520 1958年型 リスター・ジャガー・ノブリー 春山選手
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ラップ1分25秒のスーパー・クリスタル・カップと23秒切りのハイパー・クリスタル・カップは22台が混走。
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スーパー・クリスタル・カップ優勝 #81 1969年型 アルファ・ロメオ 吉留選手
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スーパー・クリスタル・カップ2位 #117 1990年型 ローバー・ミニ 矢代選手
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スーパー・クリスタル・カップ3位 #45 1998年型 ローバー・ミニ 太田選手
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ハイパー・クリスタル・カップ優勝 #122 1964年型 ロータス・エラン 藤崎選手
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ハイパー・クリスタル・カップ2位 #41 1972年型 アルファ・ロメオ 2000スパイダー 安藤選手
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ハイパー・クリスタル・カップ3位 #44 1972年型 アルファ・ロメオ・ジュリア・スパイダー 杉田選手
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全ての走行カテゴリーが終了した後、参加者全員が集まって恒例の記念撮影が行われた。