M社チューンをうたうシャシーは、よくも悪くもM2とは趣きを異にする。標準BMW通例のランフラットタイヤを排除した点はM2に似るが、ボディはノーマルのままなので、タイヤ幅は少しせまく、さらにホイールサイズが1インチ小さい18インチとなる。

いっぽうで、M2がいかにもMの流儀で、シャシー関連の可変機構を省略するのに対して、M140iはアダプティブ・ダンパーやバリアブル・スポーツ・ステアリングなど、現在考えられる可変シャシー機構をほぼ余すところなく備える。

通常モデル名の頭に ‘M’ がつくこのモデルはコスメ・チューンに近いMスポーツと頂点のMとの中間モデルという扱い。今回の試乗車はハッチバックの1シリーズベースだったが、同内容のノッチバッククーペM240iも同時発売されている。M135iは8速スポーツATのみの設定となるが、M240iには6MTも用意される。

エンジン・チューン以外は従来のM135iとほぼ変わっていないと考えていい。本体価格は24万円アップの590万円。9月発表時点は578万円だが、いつの間にか少し値上げされた。