BMW M2

公開 : 2016.12.15 05:50  更新 : 2017.05.23 10:23

サスペンションは高性能車らしく、ギッチギチに締め上げられている。可変レシオではないが、ステアリングはクイック。ズシリと重くシャープそのものだ。

しかし、低速で転がしている程度でも、アシは滑らかに動いており、不自然さや上下動や不快な突き上げをまるで感じさせないのは、たいしたもの。サスペンションの可動部分やダンパーが、すこぶる高精度に組み上げられているのだろう。

これだけワイドに踏ん張って、しかも考えられる最高レベルのタイヤを履かせても、根本的にシャシーにエンジンが勝っていることは否定できない。

ショート・ホイールベースで回頭性もすこぶる高いので、不用意なドライビングでは易々とリア・タイヤはグリップを失う。

サーキットで楽しむ好事家のために、スタビリティコントロールは完全に機能停止することも可能だが、一般道では気軽にオフすべきではない。

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