インフィニティQ60 2.0T
公開 : 2016.12.19 05:40 更新 : 2021.06.24 12:36
ただ、もしリアが流れだしても、コントロールすることはむずかしくない。モードを ‘コンフォート’ にしていても、ステアリングが比較的クイックな反応を示してくれるからである。
しかし、クイックではあるが、特にフィードバックと呼べるものが伝わらない。また7種のモード間の違いもほとんど感じ取れない。ロック付近まで切っていくと、ゴツーンといった振動も伝わる。
加えて ‘スポーツ’ と呼ばれるグレードと対極にある、 ‘プレミアム・テック’ というテスト車の乗り心地が、なめらかな路面でもびっくりするほど落ち着かない。可変サスペンションを選ぶこともでき、そちらも試したが、あまり問題は解決されない。
一方のインテリアは、間違いなくリッチな印象。いずれの素材もソフトで、質感が高い。それだけにがっかりするのは、日産のモデルが使用するパーツを流用しすぎている点。また、インフォテイメント・システムの反応が鈍く、見た目も古臭い。
後席は足元のスペースはよいが、頭上スペースはタイト。身長が高くないパッセンジャーでも、圧迫感を感じることになるだろう。