フォルクスワーゲン・アマロック3.0 V6
公開 : 2016.12.19 05:20 更新 : 2017.05.29 18:56
しかし、最大の注目は、新規採用の3.0ℓV6ディーゼルだ。従来の2.0ℓ直4ディーゼル(140ps/180ps)に代わるそれは、204psと224psの2タイプが用意され、いずれも8速ATとの組み合わせ。このほか、17年には160psバージョン+6速MTも加わる予定だ。
排気量を拡大したにもかかわらず、燃費やCO2排出量は改善。VWがこれを達成するべく、どれほど力を入れたかが、その数字からうかがえる。
トリムは従来通りで、スタート・ライン、トレンド・ライン、ハイ・ラインの3種類だが、今後はこのほかに特別仕様車も登場するだろう。試乗車は限定モデルのアヴェンチュラで、エンジンは高出力版を搭載する。
■どんな感じ?
新たに用意されたエンジンは秀逸で、ディーゼル特有のノイズに悩まされ続ける運転体験を過去のものにしてしまう。誤解のないように言っておくと、なにも最新のディーゼル乗用車のような洗練性を身につけた、というわけではない。独特の低いエンジン音は常に耳に入ってくるのだが、耳障りなガラガラいうノイズに煩わされずになった、とするのがより的確な表現だ。
ノイズの低減と対照的に増強されたパワーは、このピックアップのパフォーマンスを引き上げた。速さはもちろんだが、リニアでスムースな出力特性も備えている。一時的に20psアップするオーバーブースト機構を持つこともあり、追い越し加速なども楽に行える。