ジャガーXJ3.0 V6 AWD
公開 : 2012.12.04 17:11 更新 : 2017.05.29 18:38
■どんなクルマ?
AWDモデルは、スノー・ベルト地帯の国、そしてカナダ市場の80%、アメリカ市場の50%で望まれているクルマだ。そして、ついにジャガーは2013年のXJとXFのためにAWDモデルを用意した。ただし、残念ながら、それは上記の市場向けモデルであり、右ハンドル・モデルは用意されない。
エンジンはスーパーチャージャー付きの3.0リッターV6のみが組み合わせられる。また、そのAWDシステムは、ランドローバーの専門知識を駆使して組み込まれた。
そのドライブ・トレーンは、ラグジュアリー・サルーンに相応しい修正がされている。それは、新しいフロント・サブブレームが取り付けられ、修正されたステアリング・ラック、新しいエグゾースト・システム、エンジン・マウント、フロント・ナックル、ダンパー・マウント、フロントとリアのディファレンシャル、プロペラ・シャフト、クロスメンバー、アンダー・トレイなどからなる。
ダンパー、サスペンション、ステアリングのセットアップも見直され、さらにV6エンジンもリチューンされている。そして、これもまた修正された8速オートマティック・ギアボックスがセットされている。
状況に従って、そのトルク配分はフロント:リアが0:100から100:0にまで自由に可変されるというものだ。
■どんな感じ?
ジャガーはAWDモデルであってもリア・ホイール・ドライブ・モデルと同じ感触を保持するため、システムを再設計している。ノーマルまたはダイナミック・モードでドライブした場合、トルクの95%がデフォルトでリア・ホイールに送られる。そして、必要に応じてフロント・ホイールにトルクが送られる。
第3のモードであるウィンター・モードを選ぶと、ジャガーXJは本当の全天候型モデルに変身する。トルクは70%がリアに送られる。その安定感は、カナダで行われたわれわれのテスト・コースでしっかりと証明された。ウィンター・モードでは、秒差なくクルマをぐいぐいひっぱり、ホイールスピンをしたりもしない。それはヒル・スタートでも、Bロードでの素早いレーン・チェンジでも同様だ。
AWDモデルは、そのサイズを持ってしても、雪上走行では相当に速いクルマでもある。
エンジンは、優雅で、必要な時に必要なパワーを出すものだが、残念ながらその経済性はAWD化によって害されてしまってはいる。また、その全天候型パフォーマンスも、暖かな季節になると、若干不利な要素を見せる。その乗り心地は、ドイツのリムジンよりも固い。更に、そのオール・シーズン・タイヤから奏でるロードノイズも大きい。
■「買い」か?
残念ながら英国でこのモデルを購入することはできない。しかしジャガーXJ3.0 V6 AWDはその要求に全て答えてくれる全天候型のダイナミックなツールと言えるだろう。そしてジャガー初のAWDは間違いなく成功だ。
あなたが、ヨーロッパ、ロシア、アメリカやカナダの雪の多い地域に済むのであれば、われわれは有無をいわさずAWDのXJを推薦する。
(マーク・ティショー)
ジャガーXJ3.0 V6 AWD
価格 | NA |
最高速度 | 250km/h |
0-100km/h加速 | 6.1秒 |
燃費 | 8.0km/l |
CO2排出量 | 234g/km |
乾燥重量 | NA |
エンジン | V型6気筒2995ccスーパーチャージャー |
最高出力 | 335bhp/6500rpm |
最大トルク | 45.9kg-m/3500rpm-5000rpm |
ギアボックス | 8速オートマティック |
ラグジュアリー・サルーンとしてメルセデス・ベンツSクラスは、様々な安全装備を施してきた。1959年のクラッシャブル・ゾーン、1961年のディクス・ブレーキ、1978年のABS、1981年のエア・バッグ、そして1995年の電子制御によるスタビリティ・コントロールなどだ。
今日では、多くのメーカが、その草分けとなろうと安全技術に取り組んでいる。しかし、新しいSクラスは、そういった自動車メーカーにとって再び大きなベンチマークとなろう。
より新しいインテリジェント・ドライブを生み出すためには、センサーとテクノロジーを知的に結びつけることが重要だと、メルセデスの開発のボス、トーマス・ウェーバーは語っている。
新しいSクラスは25の外部センサーを持つ。それは、レーダー、可視光、赤外線、超音波に分類される。これらセンサーの中でも最も草分的な存在なのがステレオ・カメラだ。それは45度の範囲のバックミラーの中で、50m以内に他の車輛が近づくと認知する。
メルセデスは、その安全装置の開発のために、2,000万ポンド(26億円)のシュミレーターを作成している。それは7トンの重さを持つもので、コンピュータによって生成されたイメージが投影されるものだ。
長期的な目標は「アクシデントと縁のないクルマ」、そして「自動運転ができるクルマ」だという。しかし、現時点ではメルセデスはどちらも可能だとは行っていない。
次世代Sクラスの主な機能は次のとおりだ。
レーンキーピング・アシスタンス
ステレオ・カメラとレーダー・センサーによって、オーバーテイクするクルマや、対向車を感知。レーンからの離脱しないように、安全にカバーする。速度は60km/hから200km/hまでの範囲で作動する。クルマが必要以上にふらついた場合、ステアリング・ホイールの振動でそれを伝える。
アダプティブ・クルーズ・コントロール
ステレオ・ビジョンとレーダーとで、ゆるやかなコーナリング時も一定の速度のままクルージングが可能。
リブ・エアバッグ
その名のとおり肋骨周辺を守るためのエアバッグ。ベルト・バッグが圧縮ガスによって放たれ、内蔵を守る役目を持つ。
居眠り防止装置
ステアリングにつけられたセンサーで、ドライバーの居眠りを察知し、ビジュアルとアラームによってそれを警告するというもの。リクエストがあれば、衛星ナビゲーションが近くの休息所を案内する。
標識認知
衛星ナビからの情報を基に制限速度を決めるが、フロント・ウインドスクリーンに搭載されたカメラによって道路脇の制限速度標識も読み込む。この場合、沿道の標識が優先される。また、追い越し禁止も案内される。
交差点でのブレーキ・アシスタント
ブレーキ・アシスタントとビデオ・カメラ、レーダーとの組み合わせで、交差点での進入の際に危険を察知して、ブレーキを掛けるシステム。これにひょり事故の27%は防げるとメルセデスはコメントしている。
アクシデント予想
ステレオ・カメラとレーダー・センサーに基いて、歩行者を発見し、事前に安全なブレーキングを行うというもの。最高50km/hで動作する。また、ブレーキ・システムとシートベルトも衝突寸前には用意される。
可変ライト
190以上のLEDを使う次のSクラスは、バルブのない最初のクルマとなる。LEDはキセノン・ライトの半分のエネルギーしか消費しない。ヘッドランプはコーナリングを行う先を照射する他、霧に対するモードも自動切り替えとなる。また、対抗車があった場合や、道路標識があった場合など、自動的にハイビームを切り替えることも買おう。更に改善された赤外線の夜間の能力は、最高160m放れた歩行者を察知することが可能だ。