BMW 330e iPerformance スポーツ
公開 : 2016.12.21 05:30 更新 : 2017.05.23 10:22
プラグイン・ハイブリッドの3シリーズは、i3やi8で得たノウハウを用いることで、洗練された速いクルマとなった。ハンドリングもBMWらしい。
■どんなクルマ?
BMW 330eは現時点でもっともスマートな移動車になり得る、と思うのは、ドアが4枚で、スポーティなうえ、日々のコストが安いからだ。
内燃機関は内製の2.0ℓターボ・ガソリン(185ps)を使用。8速オートマティック・ギアボックスを介して、後輪にパワーを送る。
一方で基準車が使用するコンベンショナルなオートマティックが、電気モーター(88ps)と追加のクラッチに置き換わり、荷室下の7.6kWhのリチウム・イオン・バッテリーが生みだすパワーを前輪に伝える。
ふたつのパワー・ソースが協力しあい、330eは253psと42.9kg-mを発揮。100km/hまで6秒あまりで到達する。BMWによると、電力だけで40kmの航続ができ、EUのエミッション・テストによるCO2排出量は、たったの44g/kmに抑えられている。
つまり技術的に特別であるわけだが、あくまでBMWがセリング・ポイントとして謳っているのは ‘パフォーマンスとダイナミクスの優位性’ である。
‘BMWらしさ’ をアピールすることで、VWパサートGTEやアウディA3 e-トロン、ボルボV60 D5ツイン・エンジン、メルセデス・ベンツC350eなど、このクラスのPHEV勢と戦う方針なのだ。