BMW 330e iPerformance スポーツ
公開 : 2016.12.21 05:30 更新 : 2017.05.23 10:22
■どんな感じ?
英国外で既にテストしたわれわれは、驚くほどの洗練性とパフォーマンスの両立を体感している。そして英国の道でもがっかりさせられることはなかった。
パワートレインは極めて静かであり、低回転域ではエンジン音そのものが、ほとんど聞こえてこないほど。アクセルを強く踏めば、力強い音を聴けるのもいい。
パワートレインのモードは、いつもの ‘スポーツ’、‘コンフォート’、‘エコ・プロ’ のほかに、‘オートeDrive’、‘マックスeDrive’、‘セーブ・バッテリー’ の3種類がある。
種類の多さに戸惑うのはライバルと同じだが、慣れるまでに、あまり時間はかからない。もし慣れない場合は、‘オートeDrive’ に固定しておけば間違いない。バッテリーの充電残量にあわせて、適宜、最適な制御をおこなってくれる。
電力のみの航続可能距離の公表値は先述のとおり40kmだが、翌冷えた12月の朝、あらゆる道と道路状況を試した際には、23kmがやっとだった。
よい結果とは言いがたいが、仮に短距離のコミューターとして使うならば、まずまずの数字である。また50km程度離れたところへの移動ならば、電力のおかげでトータルの燃費は28.3km/ℓを記録する。バッテリーが空の状態でも16km/ℓ程度はかたいだろう。