トヨタGT86 2.0 プロ
公開 : 2016.12.26 05:50 更新 : 2021.01.28 18:11
ターン・イン初期のボディ・ロールはいくぶん看取されるが、ノーズの動きは素早い。ロールもうまく抑えられ、落胆する要素にはならない。
さらに以前より変化に気づきやすいのはステアリングだ。間違いなくシャープになっており、車体がダイレクトに動くようになった。
大きな要因は、ステアリングの径が小さくなったことにあるだろう。トヨタのなかではもっとも小径であり、シャシーのモディファイと電制ステアリングの改良と相まって、対話しやすくなった。
またダンパーとバネが硬くなったことで、明らかに動きがアグレッシブになった。従来ならば限界だったところでも、勇敢にラインをトレースしてくれる。簡単にコントロールできるのもGT86のよさ。
まともな道路、かつ、まともなコンディションであれば、今売っているクルマのなかで、にっこりと笑える時間がもっとも長いことを断言しよう。