前置きが長過ぎた。ISの変化で言うと、アグレッシブだがようやく見慣れた感のあるスピンドルグリルに立体感を増し、目力の強いヘッドライトによるフェイスリフトが基本。新デザインのホイールと新たな外板色の設定。内装は10.3インチに拡大したディスプレイが見やすく使い勝手がいい。

■どんな感じ?

ハイブリッドのIS300hに乗る。2.5ℓ直列4気筒 ＋ モーターを含む無段階変速機が、静かに滑らかにしかしアクセルを踏み込めばモーターの強力なアシストにより、まるでターボ車のような猛烈なダッシュ力と、環境性と燃費を両立しながら速い走りを実現する。

サーキットだけにアクセル全開からフルブレーキングを繰り返しつつコーナーに進入すると、ISの持って生まれたシャシー性能、とくに後輪駆動2WDの試乗車(4WDもある)でも、リアの挙動変化を抑えた高い安定性の持ち主である事を実感する。

一方、トヨタ製ハイブリッドの特長であるフル加速時の空転感、エンジン回転と車速がずれて、回転だけ先に6000rpmまで上がり速度が若干遅れて追従するダイレクト感に乏しい加速フィールは残る。しかしながら直線は150km/hオーバーに達した。