スコダ・コディアック2.0 TDI
公開 : 2016.12.28 05:30 更新 : 2017.05.29 18:39
■どんな感じ?
びっくりさせられるような長所はないが、その反面、このクルマのよさはジワリとわかってくる。
その筆頭はエンジンだ。ハイ・パワーのディーゼル・ユニットは、幅広いレンジでパワーを生みだす。荷物を載せていようがいまいが関係ない。
また、整ったコンディションであれば、きわめて楽しく走らせられる。大型SUVとは思えないほど楽しいのだ。ボディは、多くのライバルほどリーンしないし、タイヤもよく粘ってくれる。
それだけに、可変サスペンションやDCCと呼ばれるステアリング・システムは、無くてもよかったのではないか? と思えてくる。
たとえばドライブ・モードを ‘コンフォート’ にしていると、ステアリングが不必要に軽いし、手元に伝わる感覚も皆無に等しい。
‘ノーマル’ モードだと、今度はサスペンションが硬すぎる。‘スポーツ’ に切り替えれば、今度はステアリングが不必要に重くなる。
一方のインテリアは居心地がよく、ストレージ・ボックスを開閉すると、カチリとした手応えに安心感を抱く。8.0インチのタッチスクリーンは見た目がよく、動作も速い。階層もロジカルだ。
2列目と3列目のスペースも、ライバルに比べて競争力が高い。足元や頭上スペースのみならず、左右方向のスペースも不足を感じない。2列目の座面高がもう少し高ければ、満点である。シートを倒せば、もちろん広大なスペースが出現する。