日産ノートe-POWER NISMO & ワンペダル・ジムカーナ

公開 : 2016.12.28 05:40  更新 : 2021.03.05 18:51

■どんな感じ?

試乗車に用意されたブリリアント・ホワイト・パールのボディ・カラーは、フロント・バンパー下、サイドシル、そしてリアのディフューザーに入れられた赤いアクセントとの組み合わせで、通常のノートとは違った雰囲気をもたらす。ボディ・カラーは5色用意されるが、個人的にはこの色が最もスタイリッシュに感じる。

コクピットに乗り込むと、赤いセンターマークの入った本革とアルカンターラのコンビネーション・ステアリングが迎えてくれるのは、他のNISMOモデルと共通。シートは、NISMOのロゴと赤いステッチの入ったスエード調のスポーツ・シートだ。

スロットル・ペダルを踏み込むと、たしかに通常のe-POWERとは異なる。トルクの立ち上がりに力強さを感じるのだ。ピーク・パワーそのものは変更ないが、そこまでのトルクの出方が明らかに違う。全体的にトルクのピックアップが改善された感じで、今回は試すことができなかったがワインディング・ロードを走る時などは有効になるに違いないと感じた。また、モーターのパワーフィールは、1.2ℓクラスというよりも1.8ℓクラスのパワーがあるので、そのコンパクトなボディに反して軽快に走る。

VCMは、ECOモード以外、つまりノーマルDとノーマルB、そしてSがNISMO専用のチューニングとなっている。但し、このコンピュータの変更によりどれだけ燃費がダウンしたかは、e-POWER NISMOのJC08モード燃費が公表されていないので判らない。まぁ、このNISMOを選ぶオーナーがそれほど燃費を気にするとも思えないので、良しとしたい。

補強が入れられたシャシーについても、明らかにノーマルのe-POWERとは異なっている。乗り心地は固くなっているが、ステアリングの切り始めからノーズが付いてきてくれるという感じ。切り返し時にもきちんとステアリングに追従するリニアなフィーリングがある。更に、高速走行でのスタビリティが増しているのも大きな特徴だった。もちろん、通常のノートよりも低い重心位置もe-POWERのプラス要素だ。


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