日産ノートe-POWER NISMO & ワンペダル・ジムカーナ
公開 : 2016.12.28 05:40 更新 : 2021.03.05 18:51
■ワンペダル・ジムカーナ
このノートe-POWER NISMOの試乗会と併催されたのが、ノートe-POWERワンペダル・ジムカーナという催しだった。これは、EVとしてのノートを味わってもらおうと企画されたもので、決められたコースを走ってそのタイムを競うというジムカーナ。但し、パイロン・タッチは2秒加算という通常のジムカーナのルールの他に特別ルールがあって、フットブレーキを踏むと5秒のペナルティ。また、最後は停止枠があって、そこにノーフットブレーキで停止しなければならないというもの。その枠をオーバーしてしまった場合、約1m毎にプラス2秒というルールだ。つまり、EVならではの強力な回生ブレーキのみで行うジムカーナというものである。
スタートからゴールまで一切フットブレーキを踏んではいけないジムカーナというのは若干恐怖感がある。しかし、練習走行をしてみると、意外や意外、それほど心配するほどのことではないと判る。アクセル・ペダルの踏み方で結構コントロール出来てしまうからだ。確かにオーバースピード気味に各セクションに入ってしまいがちになるが、実際の限界は自分で考えているよりも高いため、意外とリズミカルにこなせてしまう。
難しかったのは最後に決められたエリア内にブレーキを踏まずにストップするということだが、これも何回かするうちにコツが掴めてきた。ガソリン・モデルでギアを1速に落とすよりも強力なエンジン(モーター)ブレーキが効くようだ。
本番は、パイロンタッチ1回、オーバーラン1回ということで、4秒のペナルティを食らってしまったため、順位はお知らせできるものではなかったが、ノートe-POWERの回生ブレーキ恐るべしということを実感できたジムカーナだった。
ちなみに、日産の試算では、ノートとノートe-POWERとの比較で、ブレーキの踏み変え回数が7割減ったというデータがある。これも納得できる数値である。