ヒュンダイi10 1.2
公開 : 2016.12.28 05:35 更新 : 2021.03.05 21:38
乗り心地はフォルクスワーゲンUp!やルノー・トゥインゴと比べると硬いが、市街地の凹凸を超えるたびに、嫌な突き上げがあるわけではない。
テスト車のように15インチのホイールを履いていても、あらゆる入力を簡単に丸め込む。
それよりも、軽すぎるクラッチと、センシティブすぎるスロットルを直してほしい。ここがよければ、もっとリラックスして運転できるだろう。
ボディの動きに遊びはなく、プッシュしてもきちんと付いてくる。ただステアリング・ラックを改良しているにもかかわらず、手元に伝わるフィードバックは非常に限られたものとなる。よって高速コーナーでは、初期のインプットをいつも手探りで決めなければならない。自信を失う要因だ。
1.2ℓ4気筒ユニットは手が加えられておらず、少なくともパワーは不足していないが、特に発進直後のパワーが今ひとつ。フォルクスワーゲンやルノーのライバルが載せるエンジンはもっとパワフルだ。
ピーク・パワーに達するのは6000rpm。したがって、かなり回してやらないと、ベスト・パフォーマンスを得ることができないのも事実だ。市街地では何とかなるのだが、流れの速い道だと、常にエンジンを回さなければならないのはストレスである。