0-100km/h加速2.1秒のテスラ・モデルSのレーシング・モデルを公開
公開 : 2017.01.17 04:30 更新 : 2017.06.01 00:31
今年、エレクトリックGTチャンピオンシップがブランズハッチ、カタルニア、そしてニュルブルクリンクなどで開催されるが、それに使用されるテスラ・モデルSのレーシング・モデルが公開された。0-100km/h加速2.1秒というモンスターだ。
今年から全7戦の予定で開催されるエレクトリックGTチャンピオンシップ(EGT)に参加するテスラ・モデルSのレーシング・モデルが公開された。このEGTは、EVであれば参加は可能なレースだが、初年度は実質モデルSのワンメイクとなりそうだ。
このモデルSレーシングは、この週末に行われたオートスポーツ・インターナショナルで公開されたもので、593ps、101.4kg-mのパワーを持つ。0-96km/h加速が2.0秒、0-100km/h加速が2.1秒、そして最高速度は250km/hに達するという。
当初、EGT用にはテスラS P85+をベースとしたモデルで開発が進められてきたが、チャンピオンシップの主催者からの要請で、より強力なデュアル・モーターのP100Dがそのベースに変更された。
モーターは、ロードカーから流用するものの、無駄な装備が一切廃されたために、そのパフォーマンスが向上している。また、レース用のサスペンションが与えられ、ブレーキの冷却性能がアップし、ステアリングも修正されている。また、がっしりとしたロールケージが組み込まれる。
EGTはヨーロッパの7つのサーキットで開催される予定で、参加チームは10チーム、ドライバー20人でこのシリーズを戦う。開催されるサーキットは、カタルニア、ムジェッロ、ブランズハッチ、ザンドブールト、エストリル、ポール・リカール、そしてニュルブルクリンクだ。また、ノンチャンピオンシップとしてアメリカでのレースも予定されている。
レースは週末に20分のプラクティス・セッションが行なわれ、予選は30分。そしてレースは60kmの距離で、日中と夕方に2レースが行なわれる。このレースの模様はYouTubeで公開されることになっている。