ケータハム、2020年に数万単位のロードカーを計画
公開 : 2012.12.07 11:18 更新 : 2017.06.01 01:21
イギリスに居を構えるレースおよびテクノロジー・グループであるケータハムのCEOであり、そのF-1チームの元のボスであったマイク・ガスコインは、2020年までに数万単位のクルマを製造するつもりだとコメントした。
ケータハムは、数ヶ月前にルノーとのジョイント・ベンチャーにサインをしている。オーナーであるマレーシア航空のボス、トニー・フェルナンデスは、1年前、ロータスを買収しようとして失敗した後、その素早い方向転換が成功したわけだ。ケータハムとルノーは、同じアダースキンを持ち、それぞれ異なるスタイルを持つスポーツカーを世に送り出す予定でいる。
ケータハムは、このスポーツカーのために、よく知られた英国のデザイン・ハウスを採用するつもりだ。ガスコインは、そのクーペ・スタイルのスポーツカーが、ケータハム・セヴンのファミリーであり、そのデザインはセヴンの影響を受けたものになろうだろうと言う。
AUTOCARが、新しく創立されたケータハム・イノヴェーション・アンド・テクノロジー(CTI)近くの、ノーフォークにある本社を訪れた時に、アウディTTとポルシェ・ボクスターの脇におかれた、カバーにおおわれたインテリアのサンプルを見ることができた。
ジョイント・ベンチャーの最初の仕事としてプライオリティが高いのは、愉しいクルマをつくることで、それが必ずしもスポーツカーである必要はないということだ。
「われわれは馬鹿ではない」とガスコイン。「2シーターだけを製造している自動車メーカーは、現在、あまり成功を納めていないのを知っている。われわれのクルマは、他のボディ・スタイルも持つことになる。アジアにおけるトニー・フェルナンデスのコネクションも大いに利用したい。そのひとつは、スポーツタイプのSUVになるだろう。」
ケータハムの狙いは、ガスコインによってF-1チームに潤沢な資金を提供できるような有益な会社とすることだ。
「われわれは、すでに船舶業界とレース業界には多くの顧客がいる。しかし、われわれの将来の目標はロードゴーイング・モデルを造り上げることだ。われわれは利益を生むために会社を運営しているのだ。」とガスコインは言う。
ケータハム帝国は現在、オックスフォードシャーの元アロウズの工場に移転したF-1チームと、伝統的なケータハム・カーズのビジネス、ドイツの複合素材の会社、そしてヒンガムにあるCTIなどからなる。