ロータス、ポルシェ・マカンのライバルとなるSUVを2022年までにリリース
公開 : 2017.01.19 04:50 更新 : 2017.06.01 00:31
一方、次世代のエリーゼとエキシージは、一新した押し出しアルミニウム・プラットフォームが採用されることになるが、ゲールズは、エンジニアリング・チームに、ハンドリング・ベンチマークを作製することを既に課している。
共に、ボディ・ウエイトは1,000kg未満で、サイズは僅かに大きくなるという。そして、主にアメリカ市場を見据えたクラッシュ・ストラクチャーを採用する。アメリカをエリーゼとエキシージの重要な市場と睨んでいるからだ。
ロータスは、安全性を犠牲にすることなく、重さも10kg以下の増加で、アメリカ向けのエヴォーラを製作した。アメリカにおけるエヴォーラの成功は、ロータスのキャッシュフローにかなり貢献したとされる。これと同じエンジニアリングが、エリーゼ、そしてエキシージにも施される予定で、アメリカでのクラッシュ・テストをパスしたいと考えている。
「エヴォーラに施した様な施策を、エリーゼとエキシージに施し、エリーゼとエキシージをアメリカ市場に出したい。」とゲールズは語っている。
エヴォーラのアメリカ仕様は、クラッシュ・テストをパスするために8kgほどの重量増加で対応した。エリーゼとエキシージのアメリカ仕様の目標も同じだという。
スポーツカー3台はモジュラー・プラットフォームを採用
またゲールズは新しいエリーゼ、エキシージ、そしてエヴォーラは、多くの部品を共用化するためのモジュラー・プラットフォームの採用と、共通したインフェテインメント・システムの採用を考えているという。それによって、モデル毎の複雑な対応と、エンジニアリングに必要な時間を短縮することが目的だ。
「将来的には、このプラットフォームは、140〜150psから450psにまで対応する必要がある。従って、非常に上質なソリッド・プラットフォームであることが求められる。」とゲールズ。更に「われわれは押し出しアルミニウムのシャシーが好きだ。それと同時に、どうすれば軽量で剛性が高く、高いクオリティのものが作れるかどうかを知っている。」とコメントしている。
また、ハーネス、ライト、インフォテイメント・システム、空調などを共用することで、コストを下げることも追求したいという。
ボディに関しては、将来的にはカーボンファイバーは多用されるとしている。これは、地元のポーラーと呼ばれる会社から供給されるものだという。
エンジンについては、ロータスとトヨタは非常に良い関係にあるとする一方で、他の日本の自動車メーカーという選択もあるかもしれないとした。1.6ℓと1.8ℓの4気筒エンジンはそのまま使われる模様だが、3.5ℓV6スーパーチャージャー・ユニットは3.0ℓまでダウンサイジングされるかもしれない。また、現在スーパーチャージャーが付けられているものの、ターボチャージャーに変更することについて否定はしなかった。「正しいチューニングさせできるのであれば、除外することはない。」としている。
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