■どんな感じ?

アップデート前のモデルとの相違点はわずかだが、そもそも実用性が高く、ハイブリッド・パワートレインのレベルも上々だったため、あまり気にならない。

パワー・ボタンを押すと、ほとんど無音でスルスルと歩を進めるのも同じ。ややガソリン・エンジンの音が気になるが、それでもリラックスして運転できる。

以前と異なるのは ‘EVプライオリティ’ に切り替えたときだ。このモードならば、バッテリーが充電されている限り、電力のみで走ることができる(つまりエンジンが勝手にONにならない)。

ちなみに、いつもの冷間時用のテスト・ルートを走らせた際の電力のみの航続可能距離は32kmだった。

もちろん電力で走るクルマならではの加速も体感できる。モードを切り替えると、アクセルを強く踏んだ際に2.0ℓガソリン・エンジンが目覚める。両方に仕事をさせると、それはそれは力強い。CVTもなめらかに駆動力を伝達してくれる。

パワートレインを勝手に選んでもらうモードに切り替えると、基本的にはハイブリッド走行を選ぶことが多い。ガソリン・エンジンからバッテリーのみにモードが切り替わる際もなめらかである。パドルを用いて回生ブレーキを利用することもできる。