英国の悪路の場合、低速域では、サスペンションが改められたにもかかわらず凹凸を拾ってしまうことがあるが、ほかの国ではあまり気になることはないだろう。ボディ・ロールもほどほどに抑えられている。

たとえば日産エクストレイルなどに比べると、すばしっこい印象はないが、かといって動きが鈍いと感じることもなく、ステアリングの重みもちょうどいい。切れば、反応も悪くない。

ステアリングの調整幅が大きく、理想どおりのポジションを見定めやすいのもよい。四方の視界もかなり広く、前席が広いのも嬉しい。

トップ・スペックのテスト車には、アップグレードされたオーディオ・システムや、あたらしいセーフティー・システムが組みあわされるうえ、インテリアにナッパ・レザーが用いられる。

目をみはるほどのクオリティではないし、7.0インチのインフォテインメント・システムもほどほどの出来栄えではあるが、何ひとつとして文句を言いたくなるような部分がないのもよい。装備が豊富であるのも日本車のよいところである。