トヨタC-HR G-T
公開 : 2017.01.23 05:55 更新 : 2021.01.28 17:56
走り出すと、乗り心地、ボディの剛性感、電動パワーステアリングのステアリング・フィールに感動すら覚える。全体にしっかり感があって、ヨーロッパ車のような感覚なのだ。さすがニュルブルクリンクでつくり込んだだけのことはある。
1.2ℓ4気筒ターボは最高出力116ps/5200〜5600rpm、最大トルク18.9kg-m/1500〜4000rpmで、CVTと組み合わせられる。筆者の記憶ではオーリス120Tと同じだ。ただし、CVTの減速比が4.761から5.698に低められているのと、「7速スポーツシーケンシャルシフトマチック付き」であることが異なる。最近のクルマの例にもれず、エコ、ノーマル、スポーツの切り替えができる「ドライブモードセレクト」なるデバイスが付いていて、スポーツをステアリングのスイッチで選び出し、さらにCVTの7速スポーツシーケンシャルシフトマチックを使うと、マニュアル感覚でエンジンのレスポンスを楽しむことができる。
横浜で試乗ゆえ、ワインディングは試せていないけれど、舵の効きが正確で、ドライビングの楽しみが味わえる。世界戦略車と位置付けて開発されたC-HRはトルコ工場で生産される。日本市場向けは急遽、岩手工場でつくられることになったため、ドイツのザックス製ダンパーがそのまま使われている。国内のサプライヤーを選定する時間がなかった。ということを言い訳に、開発陣がSACHSにしたかったのかもしれない……(個人の想像です)。タイヤはメイド・イン・ジャーマニーと側面に書かれたミシュラン・プライマシー3である。時代がかかった表現ながら、まるでガイシャみたいだ。