トヨタC-HR G-T

公開 : 2017.01.23 05:55  更新 : 2021.01.28 17:56

  • この頁の画像はG(ハイブリッド)。う〜む、これはよかった。乗り心地が快適で、音も静か。段差を越えた際のしなやかさが欧州車のよう。

■「買い」か?

イエスである。宇宙船みたいなデザインが気に入ったら、いますぐ近所のトヨタのディーラーに駆け込むべきだ。納車がいつになるやらと心配な人はなおさら。東北の復興にも貢献できる。

価格は2,516,400〜2,905,200円。ハイブリッドとガソリンの価格差が129,600円しかないのは、前述したようにガソリンのみ4WDとなるからだ。

ハイブリッドの方が乗り心地が若干よくて、全体にしっとりしていると感じられたので、足回りの担当者に確認したところ、実はハイブリッドの方がガソリンよりもフロント・アクスル以前の荷重が重いため、コイル・スプリングのレートを上げている。つまり硬くしているという衝撃の事実が判明した。それなのに、筆者の印象としてはガソリン、4WDの方がハーシュネスがきついのだ。

同じそのエンジニア氏によると、どちらも味付けは一緒にすることを狙ったものの、結果として好みが分かれることになった。開発陣の中でも、機敏に走りたい人はガソリンを、ゆったり走りたい人はハイブリッドの足回りを好む傾向があるという。走り屋はガソリンですぞ。エンジンを回す甲斐があるのはガソリンで、ハイブリッドは高回転を楽しもうとすると、ンモ〜ッと牛さんが鳴くような音をアトキンソンサイクルの内燃機関が出す。お呼びじゃない?

ガソリンにせよ、惜しいのはCVTで、やっぱりMTが欲しいところだけれど、売れないという判断がマーケティング部門から下された。C-HRに86のパワートレインが載ったら……というようなことは考えてもせんないわけだけれど、まことに惜しいのはパワートレインである。いまの時代、仕方がない、と言ったらおしまいである。「もっといいクルマをつくろうよ」という豊田章男社長の呼びかけに、次はパワートレインの担当者が応えるべきであろう。お呼びじゃない? ンモ〜ッ!

トヨタC-HR G-T(ガソリン・4WD)

価格 2,755,600円
全長×全幅×全高 4360×1795×1565mm
ホイールベース 2640mm
乾燥重量 1470kg
エンジン 直列4気筒1196cc直噴ターボ
最高出力 116ps/5200-5600rpm
最大トルク 18.9kg-m/1500-4000rpm
ギアボックス CVT(7速スポーツシーケンシャルシフトマチック付)
サスペンション マクファーソンストラット / ダブルウィッシュボーン
ブレーキ ベンチレーテッド・ディスク / ディスク
タイヤ 18x7J + 225/50R18
燃費(JC08モード) 15.4km/ℓ

トヨタC-HR G(ハイブリッド・FF)

価格 2,905,200円
全長×全幅×全高 4360×1795×1550mm
ホイールベース 2640mm
乾燥重量 1440kg
エンジン 直列4気筒1797cc
エンジン最高出力 98ps/5200rpm
エンジン最大トルク 14.5kg-m/3600rpm
モーター最高出力 72ps
モーター最大トルク 16.6kg-m
ギアボックス 電気式無段変速機
サスペンション マクファーソンストラット / ダブルウィッシュボーン
ブレーキ ベンチレーテッド・ディスク / ディスク
タイヤ 18x7J + 225/50R18
燃費(JC08モード) 30.2km/ℓ


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