テスラ・モデルS P100D

公開 : 2017.01.26 05:55  更新 : 2017.05.29 18:47

航続距離の延長は大歓迎。しかし、最上位グレードの性能向上は過剰の感あり。もちろん、それでも変わらず楽しくはあるのだが。

■どんなクルマ?

モデルSの新グレード、P100Dの名は、100kWhのバッテリーを搭載していることを意味する。

イーロン・マスク率いるテスラは、改良やソフトウェアのアップデートを繰り返してきたが、今回はハードウェアのアップグレードを実施したのだ。

公式発表された数字を信じるのであれば、EUサイクルでの航続距離は613km(日本での発表値は572km)。実走行でテスト値に届くのはまず不可能だろうが、注意して運転すれば400kmを超えるのは余裕だろう。

問題は、注意して運転することがむずかしいことだ。テスラは航続距離の向上とともに、動力性能も高めた。それも、スーパーカー真っ青なレベルにまで。

‘Ludicrous Speed’ すなわち馬鹿げた速さと銘打ったアップグレード・オプションが用意されているが、P100Dには標準装備されるそれは最新版ソフトウェアにより、さらに強力な ‘Ludicrous Plus’ モードを使用できるのだ。

価格は英国のEU離脱の影響で5%上昇し、£132,700(1,897万円)となった。エコカー補助金を申請をすれば出費は多少抑えられるが、車両価格のみを考えれば、最廉価版である後輪駆動の60Dの倍近いわけだ。

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