日産GT-R NISMO
公開 : 2017.01.27 05:40 更新 : 2021.03.05 18:51
ボディは、フロント・ウインドウ・フレームの強化や、前後剛性バランスの最適化を図った標準モデルをベースに、以前のNISMO仕様と同じく構造用接着剤での追加補強を実施。
ねじれ剛性が高まり、スプリングやダンパー、スタビライザーも強化されることで、ハンドリングのバランスは変化した。
これらは、ただ速さを求めたわけではなく、敏しょう性や限界域近くでも楽しめるキャラクターをGT-R NISMOに与えた。日産によれば、コーナリング能力とスラロームでのタイムは、2%ほど改善されたという。
■どんな感じ?
標準モデルと異なり、NISMO仕様のエンジンとトランスミッションはキャリーオーバーされた。つまり、3.8ℓV6ツインターボは、GT3マシーンにも装着されるターボチャージャーを採用して600psを叩きだし、6段DCTを介して四輪を駆動するわけだ。
しかしパワーがパワーだけに、12月の凍える朝のようなシルバーストーンのきわめて滑りやすい路面で、全開走行するのは勘弁願いたいということになる。
とはいえ、この状況にも利点はある。夏のシチュエーションほどスピードをださずとも、このクルマのハンドリングを検証できるのだ。
3600rpmから発生する66.5kg-mのトルクも上積みはないが、もちろん不足を感じることはない。