日産GT-R NISMO

公開 : 2017.01.27 05:40  更新 : 2021.03.05 18:51

この試乗車の車両重量は1725kgと、日本仕様より15kgほど軽い数字を掲げるが、当然ながら軽量とはいえないクルマだ。それでも、有り余るパワーとトルクがそれを忘れさせる。

日本車の多くがそうであるように、このGT-R NISMOも0-100km/h加速タイムの公式発表はない。しかし、2秒台に入るのは間違いなさそうだ。

最高出力の発生ポイントは6800rpmで、レッド・ゾーンは7000rpmから。ただし、最大トルクを発揮するのは5600rpmまでで、低く力強いエンジン・サウンドは、回転上昇に伴うクレッシェンドを聞かせてはくれない。無理に限界まで回すことなく、シフト・チェンジした方が得策だ。

今回のコースコンディションでは、グリップレベルの向上を確かめることはできなかった。もっとも、ドライなコースでも2%の変化を知覚することができたかはなはだ疑問ではあるが。

一方で、以前より曲がりたがるようになったフィーリングは容易に感じられた。グリップの限界を探りながら攻め込むより、恐ろしいまでにレスポンスがいいステアリング操作はそこそこに、後輪へ送り込むパワーを増量する方がハッピーになれることもわかった。

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