フォルクスワーゲン・ティグアンTSIハイライン

公開 : 2017.01.27 05:50  更新 : 2021.10.11 09:02

■どんな感じ?

新型ティグアンは150psの最高出力と25.5kg-mの最大トルクを発生する1.4ℓ4気筒エンジンを載せる。

長いルーフと比較的全高の高いスタイルゆえ、スペックを知らなければ2ℓていどのエンジン搭載だろうかと思うかもしれない。走りだしても、驚くことに、エンジン排気量が1.4ℓしかないことを当てるのはむずかしいだろう。

1500rpmから3000rpmにかけて最大トルクを発生するエンジンは、走り出しが驚くほどスムーズだ。ゴルフなみの軽快なフットワークである。

(VW車らしい)ステアリング・ホイールの軽さも軽快感に寄与している。操縦しているとボディサイズがひと回りか、ふた回り小さなクルマに乗っているかんじすらある。

急激な加速はそんなに得意でないかんじがあるけれど、市街地で緩慢な加減速を繰り返して走るにはなんの不満もない。2000rpmまで使っていれば充分なパワーを体感できるからだだ。

乗ったのはTSIハイラインといって豪華装備がおごられた仕様。握った感触のよい革巻きステアリング・ホイールやレザー・シートを備えている(パノラマ・ルーフも加えてのパッケージ・オプション)。

ぜいたくな装備のおかげで居心地がいいせいもあるだろう。ティグアンを操縦しているのは気分がよい。

先代より70mm長くなったぶんはホイールベースの延長に充てられたというだけあって、室内の広さは驚くほどだ。

パッケージングに長けたフォルクスワーゲンの面目躍如たるものがある。しかも後席にはスライド機構もついていて、リムジンなみのレッグ・ルームを確保することも出来るのだ(後席用のドアがスライド式だったら言うことなし)。

室内の快適性に関してはインフォテイメント・システムの進化が注目だ。


記事に関わった人々

  • 小川フミオ

    1959年生まれ。慶應義塾大学文学部英米文学科卒業。二玄社(にげんしゃ)で「NAVI」の編集に携わる。1999〜2001年、編集長。02年より「モーターマガジン」(モーターマガジン社)の編集長に。同年秋より「Food and Style」を謳うグルメ誌「アリガット」(IMAGICAパブリッシング)の編集長に。2004年よりフリーランス。

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

人気記事