フォルクスワーゲンe-Up!
公開 : 2017.01.30 05:50 更新 : 2017.05.29 18:56
e-Up!は高額だが、注目すべきEVだ。とはいえ、オーナーにはまだまだ妥協を強いる部分がある。
■どんなクルマ?
フォルクスワーゲンのe-Up!は、人気のコンパクトカーであるUp!のEV版だ。このクルマの登場時、EV市場はまだまだ立ち上がったばかりだった。しかしそれから3年を経て、代替燃料車のマーケットは拡大し、さらなる成長を続けている。
そんな中、e-Up!は鮮度を保つべく小改良を実施したものの、主な改修ポイントはフロント・バンパーとテールライトのデザインで、メカニズムに変更はない。
モーターは82psと21.4kg-mを発生し、航続距離は160kmだ。18.7kWhのリチウムイオン・バッテリーは、通常充電ならフル・チャージに9時間を要するが、急速充電器を用いれば30分で80%までチャージできる。
EVはポピュラーになりつつあるが、注意すべき点は相変わらずだ。すなわち、航続距離と充電インフラの制限が、使用法を限定してしまうのだ。
EVはシティカーとしては最適でも、長距離移動に供するには不向きだという前提を踏まえて、e-Up!は理想的なEVとなっているか検証する。